うつについて調べると、自分も悪化しそうな男。みそじです。
心理学やうつ病について調べると勉強になる反面、軽度のうつの人の体験談についての反応をみると首をかしげるコメントをよく見ます。
書いてある事自体は支離滅裂ではないし、納得できるのですが・・・賛否の評価がずいぶん両極端だなと
ネットではもともと偏りやすい論調が流行りますが、軽度の精神疾患についてのは真っ二つに分かれることが多いです。
どうしてこんな風になるのか?とググってみたら、どうもこの考え方そのものが精神疾患になる原因みたいです。
「これしかない!」と限定的な考えになる

自分の体験談から、〇〇はそんなに甘いものではない!と断言する人はよくいます。でもこれちょっとまって欲しい。精神疾患なんて医者でも誤診が問題になるほど診断が難しい病気なのに、そんなに断言できるものなのか?
うつだけでも様々な症状があり、合併症なども合わせると自分の経験というのはほんの一例でしかない。どうもこの視点が抜けてるというか、むしろこういう視点が抜けるからこそ精神的な病に侵されるのではないでしょうか?
これは他人についてだけではなく、自己評価もそうです。つまりダメな自分と良い自分の0か100かでしか測定するものがないこと。
「ほんの少しだけ頑張った」と自分を褒めることができないのは、非常に不味いと思う。書いていて思ったが、自分もその傾向が強い。これはオタク的な思考を持つ人なら誰でもありそうだけど・・・
0か100かで判断してしまう白黒思考
白黒思考は、難しく言うと「悉無律思考(しつむりつしこう)」と言って、全か無か(オールオアナッシング)といった二択で物事を考えてしまうこと 出典:モンキークリニック 白黒思考(悉無律思考):認知の歪み(1)
自分の体験談という強固な武器があるので、説得力はあるのですが・・・自分を基準にして「同じ診断を下されたこの人の病気は軽すぎる!」とパッシングするのはやめたほうが良いと思います。
仮にその人がその病気ではないにしても、もしかしたら別の病気かもしれない。
ちょっと厳しいことを言うけれども、自分の体験のみを基準にして他の患者に「私はこんなにもつらい!こいつはタダ甘えてるだけだ!」というのは、健常者が「そんなの甘えでしょ」と精神患者にむかって言っているのと同じではないか?
あと精神疾患の診断基準はかなりの頻度で変わるので、意外と自分の経験はあてにならないと調べていて実感しました。
最後に
人間というのは自分の経験と知識の範囲でしか想像することができません。
それは「普通の人」でも「精神疾患持ち」でも変わりはないし、自分と100%同じ体験している人などありはしない。
同じようで違う悩みを抱えている精神疾患を許容することができれば、精神的な病を回復させる糸口になるのでは?と思いました。
だけど、悩みもなく金のためだけに精神疾患になろうとするやつ。てめーはダメだ
オチをつけつつ終わる