どうも、みそじです。
もう三十路になる自分は今でもライトノベルを読んでます。
最近買ったラノベは「りゅうおうのおしごと!」「ソードアート・オンライン プログレッシブ」
今は電子書籍で買うので、外で読むときも周りの目を気にしなくて良いのが素晴らしい!
昔は文庫カバーをつけてコソコソ読んでいたのに、今はみんなスマホ見てますから迷彩は完璧。
そんな中、ここ5年ほどあることに悩まされていました。
それはラノベのタイトルが長すぎること。
長すぎてむしろどういう作品なのかわからねぇ!
何で編集はこんなタイトルしてしまったんだ・・・こんなことを思う日々が増えました。
そんな悩みに決着をつけるべく記事を書きます。
長いタイトルの代表作
- 俺の妹がこんなに可愛いわけがない!
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
真っ先に思いついた、タイトルの文字数が多い小説はこの3冊。ネット小説から書籍化された作品は多すぎたので除外しました。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない!は2008年から発行してるので、今から10年前の作品になりますね。10年前とか嘘やろ。
俺妹がライトノベルのタイトル付けのターニングポイントでしょう。
ここから一気に増えた印象を受けます。
最近だと「打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?」等、オリジナルアニメもタイトルが長い傾向にあります。
この流れはドラマでもあり「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」など、娯楽作品は全般的にタイトルが長いと感じます。
どうしてタイトルは長くなる
私はかなり長いことラノベを読み続けていたのですが(早く卒業しろよ)長いタイトルになる理由、魅力がわからない気持ち悪さがありました。
ラノベ金字塔ともいえる「スレイヤーズ」「魔術師オーフェン」「キノの旅」比べると、どうしてそうなってしまったのか疑問ばかり増えていきます。
これが当たり前な世代には関係ないんでしょうけど・・・
でもなんか納得いかねー!
そんなわけで、自分の中の気持ち悪さに決着を付けます。
今と昔のマーケティングの違い
競争が激化してタイトルだけで買ってもらわないといけななくなった説。
とりあえず、思いついたのがこれ。
タイトルだけで中身が想像がつき、手に取ってもらいやすくなるから長くなった。
調べてもかなりそういう意見が多いですね。
でも私、それにはちょっと疑問が残ったんです。
というのも、中身がわからないほうが手に取ってもらえることもあるんじゃないか?
これがあるから、昔のタイトルはそういう付け方になってたはずです。
昔のライトノベル作品はタイトルだけみても理解できません。
固有名詞だけのタイトル「スレイヤーズ!」虐殺者かな?意味不明。
「魔法戦士リウイ」意味はわかるけどファンタジー作品という意味しか通じない!
そんな中から、とりあえず中身を読んでみて気に入ったら購入する形でした。
小説のコーナーは立ち読み可能だったのもこういう理由でしょう。それを悪用して店の本棚を端から全部読んでいた時期もありましたが・・・
ですが、今は読まなくてもネットで調べれば内容はわかります。
Amazonのレビューみれば書籍の評価なんてものは大体理解できるでしょう。
私も作品を読んだあとにレビューを書くこともあります。あらすじどころか、中身が全部読めてしまう作品も沢山。WEB公開から書籍化した作品は昨今珍しくもありません。小説家になろう!やカクヨムもその流れがあるから今に至ってるわけですし。
問題なのは、調べると悪い所ばかり評価がでて買うのやめた。というパターンが増えた点。
悪い所というのが曲者で、タイトルでどういう作品かわからないと低評価になってしまうんです。
例えば「魔法戦士リウイ」はハーレム系のファンタジーライトノベルです。
でも、もしかしたらこれがダークファンタジー漫画の「ベルセルク」みたいなイメージで取られたらどうでしょう?
なんだこのクソ小説!と思われてAmazonレビューは星一つ付けられるかもしれません。
極端な例かもしれませんが、ネット上の評価は高評価より低評価のほうを参考にする人は多数存在します。
タイトルから『この作品は自分には合わないな』と思ってもらえば低評価は付きません。最初から読者を選別してるからです。
これが10年前なら本棚に並べてある作品のうち、興味のあるタイトルをまとめて買うという販売ルートもありましたが、今はそんな時代じゃなくなりました。
つまり、マーケティングの仕方は変わったんです。タイトルだけで作品の中身が理解できないと正しい評価がされない時代になってしまいました。その結果が大長文タイトル時代の幕明けです。
グーグル検索とラノベタイトルの関連性
ちょっとここから別のお話に飛びますが、みなさんホームページやブログの記事タイトルのつけ方について調べたことはありますか?
グーグルの検索結果で出てくる文字数は32文字です。記事タイトルはその範囲内で、魅力のあるタイトルをつけないといけません。疑問形にしたり、!マークで強調させたり、関連単語をつかって魅力のある見出しにしないとサイトは見てもらえません。
だからといって適当なことをタイトルにするわけにもいきません。中身が想像と違うとすぐ読者は離脱してしまいます。離脱率が増えるとサイトの評価も落ちるので、詐欺タイトルがグーグルの検索トップに上がることもありません。これがSEO対策と言われるものですね。
・・・今のライトノベルのタイトルと似ていませんか?
この現状を踏まえると、
魅力的なブログの記事タイトル=ライトノベルのタイトル
の解法が成立するのでは?
グーグルは別に意地悪で32文字以下とかにしてるわけではありません。単純に人間が最初に認識できる文字が30文字程度だからそうしてるだけです。違うのであれば今後減っていくかもしれません。
SEO的に考えると、書籍化され部数を売るためにライトノベルのタイトルが長くなったのは必然だったと理解できます。更に言うなら、タイトルは30文字以内に抑えるのがベストだと言えるでしょう。
ちなみに、今現在(18/3月)売ってるライトノベルの最長タイトル文字数は64文字だそうです。これはこれで話題になる。つまり差別化できてるということでしょう。
作品の意味が伝わってるかどうかは疑問ですが
まとめ
ライトノベルのタイトルが長いのはグーグルの陰謀だったんだよ!
というジョークはさておき、グーグルで評価されるためのSEO対策は、ライトノベルのほうでも有効という結論がでました。
書いた本人は編集者でも作家でもないので、絶対こうだよ!なんて言いません。
でも10年前と今の時代のマーケティングの違いはかなり大きいです。
『最近のラノベタイトルなげぇなぁ、若いものにはついていけんわ。』
そんな風に思ったら、あなたは私と同じ感性の人ですね。
そういう人が納得してくれれば、この記事を書いた意味もあったということです。
読んでくれてありがとうございました。
俺妹が10年前ってヤバイよ・・・時の流れって残酷