うつ病ブロガーと公式に名乗れるようになった男、みそじです。
先日障害者手帳2級に認定され、正式にうつ病だと公言できるようになりました。
この記事では、その中で感じた疑問やメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

うつ病だと認定されたばかりの人、うつ病が治らないから苦しんでる人に少しでも力になれば幸いです。
Contents
そもそも障害者手帳ってなに?

正式名称は精神障害者保険福祉手帳という名前です。
うつ病などの精神障害が一定以上ある人に認定されるもので、精神障害者の自立と社会参加への補助制度として発行されます。
下で詳しく書きますが、障害者手帳をもらうメリットはかなり大きいです。
でも申請しないと貰えません。
うつ状態の人間に負担をかける制度やめてほしいですよね・・・でも障害者手帳に関しては手続きが簡単なのでぜひ申請しておくといいですよ!
うつ病で障害者手帳を申請できる人の条件は?
精神障害(この場合はうつ病)と診断され、初診日から半年以上経過している人が審査対象になります。
障害者手帳の申請手順
申請に必要なものは基本4つだけ
- 申請書
- 診断書(精神障害者保健福祉手帳用)または障害年金証書の写しなど
- 顔写真
- マイナンバー(個人番号カードか、通知カード+運転免許証等の身分を証明できるもの)
これに加えて、代理人が申請する場合は、
- 代理権の確認書類(委任状や申請者本人の健康保険証など)
- 代理人の身元確認書類(個人番号カードや運転免許証)
などが必要になることがあります。
地方自治体で必要書類が違う場合がありますので、実際に申請する場合は住んでいる市区町村に確認してください。
取得の流れは以下の通り。
- 障害福祉担当窓口で「診断書(精神障害者保健福祉手帳用)」の用紙を入手 ※1
- 精神疾患の診察をしている主治医・専門医に「診断書」を記入
- 市区町村の障害福祉担当窓口に「申請書」「診断書」「顔写真」とマイナンバーを提出し申請
- 審査され、障がい等級が決定
- およそ1ヶ月~4ヶ月で手帳を受け取れます。
※1 病院が書類を常備してることが多いので先に担当の医者に相談したほうが◎
私は申請してから3ヶ月ほどで受け取れましが、遅くとも4ヶ月で受け取れるそうです。
各種書類は医師や保健所の人がサポートしてくれましたし、一番辛かったのは審査待ちの時間ぐらいだったので、もっと早く申請しておけばよかったかなとちょっと後悔してます。
精神障害者福祉手帳の1級・2級・3級の等級による違い
1級 | ・日常生活において、他人の援助を受けなければ生活が不可能なレベル ・病院に行くのにも付き添いが必要 ・家でも誰かの補助を受けないと生活出来ない |
---|---|
2級 | ・日常生活において、多くの制約を受けるが他人の援助を受けなくても生活できるレベル ・習慣化された外出は可能だが、突発的なトラブルへの対処能力が低い |
3級 | ・日常生活に制限を受けるが、自活して生活できるレベル ・就労支援や小規模作業所に参加するなど、仕事はある程度できる |
ちなみに私は2級でした。
大雑把に括ると、1級は生活できない、2級は働くのが難しい、3級は日常生活に制限がある、という感じです。
障害者手帳のメリット・デメリットは?本当に取得したほうがいいの?
障害者手帳を取得した場合のメリット

障害者手帳を申請すると、様々なメリットがあります。
- 所得税の障害者控除
- 住民税の障害者控除
- 相続税の控除
- 障害者雇用枠での就職
- 就労支援事業のサポート
- NHKの放送受信料の割引
- 大手携帯会社の福祉割引
- 公共交通機関が無料
どれも金銭面で非常に頼りになるサポートばかりです(他にも地域特有のサービスもあるので各自治体に問い合わせるといいかも)
どんなに自分のうつの症状が重くても、手帳を持っていなければ恩恵を受けられません。
非常にもったいないので、医師と相談して申請しておきましょう。
障害者手帳を取得した場合のデメリット
申請する前は障害者手帳持っているときのデメリットを気にしていましたが、デメリットはないですね。
多少のお金と手間はかかりますが、お金は手数料以上のプラスになりますし、一番のデメリットは申請するためにちょっと書類を書かないといけないことぐらいです(ほとんど名前と住所+マイナンバーの番号を書いた記憶しかないですが)
申請したけど回りに障害者だと思われたくないなら、使わなければいいだけですし(手帳の使用は任意)税金の控除や障害者雇用枠などのメリットが大きいので、「申請できるなら申請しておいたほうがいい」というのが私の意見です。
それでも障害者手帳を取得したくない!というアナタへ
ここまで障害者手帳に関するメリットを書いてきましたが、それでも障害者手帳を取得するのに抵抗がある人もいるでしょう。
障害者手帳を取得したくない!一般就労で頑張りたい!!
そう思う人の気持ちも理解できます。
そういう人は「就労移行支援」を使ってみるのも一つの手です。
就労移行支援とは、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害などの難病を患っている人が、一般就労を目指すサービスのこと
この就労移行支援サービスを受けるために障害者手帳の取得は必要無いため、障害者手帳を取るか取らないか悩む前に「就労移行支援で一般就労を目指す!」という道を選ぶのも一つの手です。
- 年齢が18歳以上〜65歳未満であること
- 一般就労(一般企業に雇用されること)を希望すること
- 身体、知的、精神、発達障害、もしくは難病の診断を受けていること(手帳の有無に関わらず)
もし、あなたがうつ病を患っていて「就労移行支援サービスを受けたい!」と思ったなら、シゴトライで申請するのがオススメ!
シゴトライは、うつ病患者専門の就労移行支援サービスで、定着率は90%と非常に高い実績を誇ります。
残念ながら東京・大阪にしか無いので、それ以外の場所で住んでる人は利用するのが難しいですが、もし通える距離に住んでいるなら一度見学に行ってみることをオススメします。

まとめ:障害者手帳があると超ラクになる

障害年金の認定は結構大変なので、二の足踏んでしまいますが、障害者手帳の申請は比較的簡単なのでうつ病だと診断されたら絶対に申請しておきましょう。
どうしても「障害者手帳を取得したくない」「障害者雇用で働きたくない」というのであれば、一人で頑張ろうとせずに就労移行支援サービスを利用することをオススメします。
以上、うつで苦しんでる私から、うつで苦しんでるアナタへのエールでした。
この記事が少しでも助けになれば幸いです。
