障害者手帳2級うつ病の男、みそじです。
今回の記事は、「うつ病になると、どんな風になるの?症状は?」という疑問に、患者目線で答えたいと思います。
あくまで、自分が実際に体験した事を書いているだけなので、「一般的なうつの症状はこうだ!」とか、「自分のうつ症状と全然ちがう!」などという文句は受け付けません。
ご了承ください。
うつの体験談その1:自分に関係ない電話のコール音すら怖くなる

うつになって家で引きこもってたとき、一番怖かったのは電話の音です。
自分のスマートフォンの着信が怖すぎて、半年以上電源を切ったままにしていました。
実家にかかってくる電話も、ものすごく怖いので、電話がかかってきたらヘッドフォンをしながら布団のなかで丸まっていました。
「もし自分への電話だったらどうしよう・・・」
ある程度症状が緩和された今だから書くことができますが、当時はガチで電話が恐怖の対象でしたね。
知人に自分の状態を知られるというのが、本当に怖くて怖くてたまらなかったので・・・
なので、もし友人知人に「うつ病になったんだけど・・・」と相談されたら、心の中だけでもいいので、その人の事を讃えてあげてください。
それだけの勇気と信頼関係を結んでるということなので、私は素直に羨ましいと感じます。
うつの体験談その2:表情が消えて常に無表情

これは、重度のうつ状態から抜け出せたあとに気づいたのですが、表情が完全に消えていました。
作業所で働きはじめたとき、やっぱりある程度はコミニケーションを取れたほうがいいのですが、顔の表情がまったく動かないんです。
私は割と愛想笑いはするタイプで、笑ってごまかすのが日常茶飯事だったのですが、それすらできなくなっていました。
まさか鏡で笑顔の練習をするようになるとは、自分でもビックリです・・・
アニメで放送されていたら、常にハイライトが消えた目つきだったでしょう。
うつの体験談その3:見る光景が常に灰色っぽくなる

よく言われる「ブルーな気分だと世界が灰色になる」現象ですが、私も実際に体験しました。
実際に見てみた所感ですが、コントラストの違いがわからなくなる。と表現したほうが適切かもしれません。
色自体は理解できるんですが、明るさの区別がつかなくなる感じですね。
これ、結構衝撃でした。
自分がうつになるというのも衝撃でしたが、絶望するとほんとに世界が灰色に見えるなんて・・・そりゃ世界共通で灰色が「絶望」の象徴として描かれるわけですよ。
しかも、うつ状態だとグレーっぽい色のほうが好みに合うらしく、うつが酷いときに買った服はグレーばっかり
黒でも白でもないですよ。全身グレーの服です!
これを「うつで常に無表情の人」が着てみた姿を想像してみてください。まるで幽霊ですよ。
理解してる自分でも、お近づきにはなりたくないですね。
うつの体験談その4:突然感情の起伏が激しくなる

私はあまり感情を表に出すタイプではなかったので、自分の感情に振り回されるという経験は少ないのですが、うつになってからその経験値は大量に稼げました。
急に頭の中がハイテンションになったり、逆に一気に落ち込んだりで本当に大変。
意外とやっかいなのが躁(気分が上昇した)状態のときで、うつ状態にくらべると行動力があるのでトラブルも多かったです。
うつのときに自殺する場合、躁状態の人間が圧倒的に多いというのも頷けます。
考えは後ろ向きなのに、行動力があるってマジで最悪な状態ですよ・・・
うつの体験談その5:眠れなくなる

うつになったあと一番辛かったのは「不眠」ですね。
気分が最悪なのに寝れないのは、本当につらかった・・・
起きてても考えがループしてるのは自分でもわかってるので、ひたすら寝てすごしていたいんですけど、うつになってからは寝付きが異常に悪くなりました。
もともと寝付きは悪いほうだったので、最初は我慢していたんですが、日にちが経つうちに症状が悪化したので、本当は嫌だったのですけど睡眠薬を飲み始めました。
会社を辞めた原因が睡眠薬の飲み過ぎによる自殺未遂だったので、飲むのはかなり怖かったのですが、寝れないと頭がおかしくなりそうだったので、断腸の思いで決断しました。
そのあとでやはり後悔したんですが、それは下の記事で詳しく書いてありますので、興味のある方はそちらを読んでくださると助かります。

うつの体験談その6:体が常に重く感じる

体は今も常に重いですが(単純に筋肉不足)、うつになった当初はベッドから這い出すのも一苦労でした。
酷いときは金縛りみたいな症状になり、ベッドから動けなくなる心霊現象まで体験しました・・・
幸いご飯は食べるだけの気力があったのが救いですが、もっとひどい状態の人だと「ご飯すら食べれない」と聞きますから、私はまだマシなほうだったのでしょう。
ちなみに、うつになって食欲が無くなったからといって、飯抜きは絶対NGです。
うつ病の原因は「セロトニンの不足」であるといわれ、セロトニンは体内で生成することができない「トリプトファン」と呼ばれるものが必要です。
「トリプトファン」は、肉や乳製品などに多く含まれており、最近は食事療法でうつを治そう!という動きも活発になっています。
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うつの体験談その7:好きなことをやるのすら面倒に感じる

私はゲーム大好き人間で、「趣味は?」と聞かれたら0.1秒で「ゲーム」と返すぐらいゲーム好きです(彼女?そんなものは三次元に存在するわけないでしょ)
そんな私が、半年以上まったくゲームをやりませんでした。
他人からみると、そんなに深刻なことか?と思われそうですが、私の中ではかなり深刻でした。
インフルエンザになろうが、どんなに体調が悪くても、ゲームをプレイしない日というのは無かったのに、「一日中家に引きこもってる」状態で半年間「ゲームを触ってすらいない」んですよ?
今考えると、私はいったい半年間なにをやって過ごしていたのだろう・・・と自分でも不思議に思います。
その後体調がマシになったので、気分転換にゲームをやってみたのですが、なんというか・・・ゲームをプレイしていても全然楽しくないんですよね。
「楽しくないなら手軽に遊べるものでいいや」と投げやりになり、スマホゲームをひたすらポチポチあそんでた記憶があります(別に楽しくはなかったですけどね)
ちなみに、今でもその傾向は治っていません。
やっぱり健康が一番です。楽しめてた趣味が楽しめないって本当に最悪ですから
うつになったら実際どうなるの? 私の体験談をすべて暴露のまとめ
私がうつになった体験談はこれで終わりです。
もっと書くことが沢山あればよかったのでしょうが、うつになったあとは常に家に引きこもっていた私には、書けるようなエピソードがそこまで多くありません。
これが読者にとって意味のある記事なのかは少し疑問が残りますが、うつ病で苦しんでる人がいたら「似たような人間もいるんだな」と思ってもらえれば嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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