人生うまくいかなかった男、みそじです。
さまざまなSNSを巡回していると、新生活に対する愚痴をよく見かけます。
ほぼ全てが、人間関係の愚痴。
特に新社会人になったときのストレスは、今までとは比べ物にはならない重圧でしょう。
私はそれで潰れました。
このとき、「これをやっておけば・・・」と後悔していることがあります。
それは、名作の映画・ドキュメンタリーを見なかったこと。
「新生活で余裕がないのに、映画とか見ている暇なんてないだろ?」
こう思われそうですが、絶対に見たほうがいいです。
ちょっと視点を変えた名作を見る。というのは本当にすごくパワーをもらえます。
「今の生活が不安」「上司と意見が合わない」「会社をやめて転職したい」
様々な悩みを抱えますが、どれだけ考えても良い道筋がみえない・・・
そんな閉塞感、人生がどん詰まりだと感じたら、見てほしい映画を紹介します。
「きっと、うまくいく」はどんな映画?
日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。 抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生きる”ことを問いかける万国普遍のテーマ。 Amazonプライムより
学歴・競争社会のなかで、本当の意味で生きることは難しい。
それは本人の資質だったり、社会が必要としていなかったりと様々
教科書の文言をまるごと暗記してテストを乗り切った経験は、誰でも覚えがあることでしょう。
だが、それは本当に意味がある行為なのか?と疑問を投げつける人は少ない。
それを言ってしまうのが、この物語の主人公、工学オタクな変人”ランチョー”です。
彼は「慣習だから」とか「社会がこうなっているから」といった言い訳を、快刀乱麻を断つが如く解決していきます。
そんなランチョーと一緒に行動していくうちに、動物好きな”ファルハーン”と神頼みの”ラジュー”も本当に大切なものを見つけて成長してく・・・
というのが過去編
現代ではランチョーはどこかに失踪しており、それを探すため”ファルハーン”と”ラジュー”はインド中を走り回ることになります。(その他一名もいますが)
現代と過去を交互に進めていくので、上映時間は3時間とかなり長いですが、見てしまうと3時間が一瞬に感じられる濃密な映画
インドの社会背景
インドは若者の自殺率が高いことを皆さんは知っていただろうか?
私はこの映画をみるまでは、インド人=陽気で踊っている人ぐらいの漠然としたイメージしかもっていなかった。

インドは厳しい超競争社会。
多子若齢化社会に突入しており、日本の少子高齢化社会とは正反対な状況です。
日本より遥かに過酷な倍率を突破しなければ、一流企業に就職することはできません。
作中の舞台である工学系の大学は、日本の最高学府東京大学を大きく上回ることを念頭において見てほしい。
作中の名言・至言
この作品はコメディだが、社会問題というかなり複雑なテーマを扱っています。
「きっと、うまくいく」に純粋な悪は存在しません。
敵役のほうが、心情的に理解しやすい場面も多いです。
なぜなら、作中における最大の敵は自分の中にあるものだから
タイトルの「きっと、」の部分は視聴する前は、投げやりで無責任に感じましたが、視聴後はすばらしいセンスだと感心しました。
一番気に入ってるランチョーの名言・・・といより至言を紹介
心はとても臆病だ。麻痺させる必要がある。
困難が起こった時はこう言うんだ。
「きっとうまくいく。」
解決はしないが、無視する勇気をくれる。
「もしかしたらダメかもしれない」
新しい事に挑戦するとき、常にこんな気持をもつでしょう。
ここで必要なのは勇気ではなく、麻痺させること。
困難を無視して、ちょっとだけ楽観的に取り組んでいけばいい。
前向きに見えて、少し後ろ向きなこの言葉は大好き
この作品を見た後、あなたは魔法の呪文「All izz well(きっとうまくいく)」を覚えられるはずです。
視聴した後、あなたは「きっと、うまくいく」人になれる
視聴後は間違いなく名作だと断言できる作品ではありますが、視聴中は何度も見るのやめようか・・・と思った箇所があります。
すごく勿体無いので、ここをみて”バイバイ”するのをやめてくれ!という箇所を記載しておきます。
冒頭10分は理解しなくていい
この作品は現実パートと、回想の学生パートの2つが交互に描写されます。
最初は現実パートから始まるけど、ここだけみると意味不明なので流して見るだけでOK。
まだ影も形もない親友(ランチョー)のために、飛行機を止めるのは意味がわからないでしょうし
序盤にショッキングなことがおきる
コメディ映画だと思ってみると、序盤にいきなりキツイ描写がでてきます。
コメディではありますが、テーマは社会問題。
かなりブラックな部分を扱っていることを理解すれば、納得できるはず。
最後はみんなハッピーエンド
かなり辛い出来事が沢山続いていきますが、それはパワーをタメているからです。
最後は本当にキレイにハッピーエンド
敵も味方も含めてみんなハッピーなグッドエンド
鬱屈とした社会問題からの脱却は爽快感がすごい!
Amazonプライムでの評価が、評価数400以上で☆5が90%の高評価を叩き出しているのは伊達ではありません。
インド映画という日本ではメジャーじゃない作品ではありますが、名作に国境は存在しないことを強く感じた作品でした。