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憂鬱は映像と音楽で気分を盛り上げる映画で吹き飛ばそう!【SING】

動画配信サービスの沼にハマった男、みそじです。

もう何本の映画を見たか忘れましたが、その中でもおすすめできる映画を紹介しています。

今回紹介するのは1年前に話題になった映画『SING/シング』

吹替版を見たらすごく良かったので、レビューと紹介をしたいと思います。

少しだけネタバレあり

音楽を愛する動物達を主軸にしたストーリー

あらすじ

劇場に恋したコアラ「バスター・ムーン」を主人公にした、売れない劇場の復活を目指す

赤字の劇場をなんとか立て直そうと、劇場の支配人「バスター・ムーン」は賞金をかけたオーディションで一発逆転を目指すが、事務員のミスにより賞金が1000ドルじゃなくて10万ドルとして告知してしまう。

莫大な賞金(大嘘)をきっかけに、様々な動物達が劇場でドラマを繰り広げる!

『SING/シング』というタイトルの通り音楽をメインにしたアニメ映画

主人公はコアラの「バスター・ムーン」ですが、実際は劇場にいるメンバー全員が主人公の群像物語。ストーリー性よりも音楽の楽しさとカルタシスが素晴らしい作品でした。

動物のはちゃめちゃなアクションも良いスパイスになっていて、ライブ部分でもその点が最大限に生かされており、わかりやすく面白い映画です。

名曲が60曲以上使われているので、音楽に詳しくない人でも聞いたことのある曲は必ずあります(ビートルズからきゃりーぱみゅぱみゅまであります)

小難しいストーリーとかそういうのを抜きにして、ストレートにこちらの感情を揺さぶってくる映画。

「疲れ切っていて何も考えたくない」「なんでもいいから楽しい気分になりたい」と思ったら、本当におすすめできる映画ですよ!!

吹き替え版がオススメ!

吹替版を見た後に字幕版も見て比べてみたのですが、吹替版のほうがオススメです。

主人公の「バスター・ムーン」の吹き替え声優が、好きなお笑いタレント「内村光良」だったのでちょっと贔屓入ってるかなと思います(ウリナリのファンなので)

でも、視聴前は知りませんでしたので、特に違和感なく見ていました。
途中であれ?と思って調べましたけどね。

吹替版でタレント起用は違和感があることが多いですが、今回はバッチリハマってました。

他の吹き替え声優も超豪華

  • ハツカネズミのマイク/ものまねタレント「山寺宏一」
  • 青年ゴリラのジョニー/スキマスイッチ「大橋卓弥」
  • 子育てする母親豚/声優「坂本真綾」
  • 振られたパンクロッカーのヤマアラシ/女優「長澤まさみ」
  • 歌って踊れる陽気な豚グンター/お笑い芸人「斉藤司」
  • シャイで人前で歌えない象/シンガーソングライター「MISA」

いくら芸能に疎い私でも知ってる人ばかりです。

『SING/シング』は頭と目で見る映画じゃなくて、耳と心でみる映画なので、絶対に吹替版を見ることをオススメします!

英語がわからない教養のなさが露呈していて恥ずかしいですが、字幕を見るより声で感情を聞き取ったほうがこの映画は楽しめます。吹替版をここまでおすすめできる映画は中々ありません。

「SING」の欠点・不満点

一番の欠点は物語としてはそこまで面白くないところでしょう。

ネタバレしない範囲で書きたいところですが、特に奇を狙ったストーリーではありません。開始5分視聴すればオチはわかります。個人的にはそういう所が気に入ってますけど

普段から映画を見ている人には物足りない作品かな?と思います。映画のレビューサイトの点数が低いのも、ストーリーが平凡すぎるという意見が大幅なマイナス点を食らっている印象です。

あとは主人公の成長要素があまりないところでしょう。

主人公の「バスター・ムーン」は人によりますが、結構うざがられるキャラクターです。お調子者で、反省もそこそこですぐに別の行動に起こしていくからです。

どん底に落ちてもすぐに行動に移し始めるのは、私としては「コイツすげぇ」という印象が強かったですが、人によってはもうちょっと溜めてほしいと思うかもしれません。

失敗したあとに成功した理由についても、彼がなにか特別なことをしたわけではありません。諦めずに挑戦し続けたことだけです。ここを不屈の精神と見るべきか、懲りない馬鹿と見るかは人それぞれでしょう。

物語としては落第点を出すのも仕方ないかなと思いますが、音楽と演出はそんなマイナス評価を全部打ち消す作品です。

点数の内訳はストーリーがマイナス20点、音楽と演出でプラス120点

合計100点満点です!

ラスト30分の名曲・名シーンラッシュを見よ!

ここからはネタバレ要素が多くなるので注意!

序盤は名曲がぶつ切りでちょっとだけ入るという消化不良でしたが、ラストはその鬱憤を晴らすかごとく怒涛の勢いで5曲連続で入ります。

どの曲も名曲なので当然ですが、それを歌う声優達のすごさも負けていません。動物の特性を生かしたアクションや、様々な困難から歌の力で脱却してく姿はまさにシンガーの理想像。

個人的に一番よかったシーンは、ハリボテの欠けた月が現実の満月に入れ替わったところです。

主人公「バスター・ムーン」は劇場を自分の力で買ったわけではありません。父親が汗水垂らして稼いだお金で購入しています。そんな暗喩が込められているのか、ボロボロでハリボテの三日月が劇場の舞台装置に配置されてたのが、最後に本物の満月になります。

このシーンは劇場が本当の意味で彼のものになった、という意味を感じられてすごく感動しました。

SINGの感想まとめ

一言でまとめるなら、最後のライブシーンは最高です!

細かい不満点は、物語のタメ部分が短いことぐらいで、そういうところに悩みたくない人にはぜひ見て欲しい。

気分が落ち込むと、フィクションとはいえ嫌な出来事は見たくないから、そういうときにオススメできる素晴らしい音楽映画でした。

最初と最後に劇場をバックにした集合写真があるんですが、見比べてみると面白いですよ。

最初の妄想写真より、EDの写真のほうが素晴らしいのは誰が見ても明らかですからね。

 

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プライム会員ではない人も、無料体験があるのでそちらで見ることをオススメします。